諦めなかった、「大好きな設計の仕事」
土木関係の仕事をしていた父の影響で、大学で土木工学科を専攻し、機械設計に興味をもちました。大学を卒業後は、機械設計業務やCADオペレーターなど、図面を描く仕事をしていましたが、結婚・出産・夫の転勤が重なり退職。その後、販売職で働いていましたが、やはり”つくる側の仕事”がしたいと思い始めました。ブランクが長いことから不安もありましたが、CATIA(3DCAD)が経験できる小さな設計事務所のパートでやりたい仕事へ一歩踏み出しました。そこで、自分の”好き”が明確になり、派遣社員としてモルテンへ転職しました。モルテンでは、毎日が新鮮で、楽しく働いていたところ、正社員へと声をかけていただき、設計職への道が拓けました。
お客様の要求を形にする
私は今、自動車のエンジン回りの吸気系、冷却系に関わる部品の設計を担当しており、現在6名で構成されるメンバーの一員です。
所属する部署では、部品の設計・開発から、実際につくった部品の完成度のチェックを行います。具体的には、お客様が希望される設計図をベースに、これまでの実績の形状を反映して形状検討したり、社内調整をしながら製品を仕上げます。その後、性能試験を行い、お客様の要求に応じた製品に仕上がっているか確認します。
私は開発を担当していますが、モルテンでは、注文を取る営業、技術開発、生産技術、調達、製造が、量産をスタートするまでの一つのチーム「クロスファンクショナルチーム」となり、製品ごとに取り組んでいます。技術開発の試作から量産に入るまでは1年〜2年くらいの開発期間がかかり、量産がはじまると私の手から離れます。
この量産前の工程で考えられるリスクを軽減することが大切で、設計の段階で想定・調整したり、製造側で調整できないかなどを繰り返し考え、最終的にお客様の要求にあう製品がつくられていきます。
私自身の業務は、製造の前工程と後工程、どちらにも関わる仕事でやりがいを感じますし、メンバーに感謝の言葉をかけてもらうのはとても嬉しいです。