会計を学ぶことの大切さを伝えたい
学生時代は野球をやっていました。スポーツを観るのも好きで、プロバスケの試合もよく観に行っていました。その際に、モルテンを知りました。
就職活動中にモルテンの会社説明を聞き、スポーツ用品事業だけではなく複数の事業展開をしていたり、海外拠点もあるということに惹かれ、入社を決めました。学生時代は、バスケットボールが印象的だったため、スポーツ用品事業の営業職を希望していたのですが、入社後、経理部に配属されました。
配属された当初は会計の知識はまったくありませんでしたが、今では、社内研修で会計を教える立場にあります。若い社員に、利益が出る仕組みをしっかり理解してもらい、現場に配属されても利益を意識して行動してもらえるよう、自分がこれまでに勉強してきたこと、経験してきたことを交えて教えています。
会計を学ぶことで、事業活動の根幹である「利益が出る仕組み」を理解することができます。それは自分自身の社会人としての市場価値を上げることにもつながります。経理の仕事をしていて思うのは、こんなにも自分の可能性を広げてくれるポジションはほかに無いということです。
自分で調べ、考え、やってみる
経理の仕事は、会計、法律、海外市場など、幅広い知識が必要で、いちから学ばなければならないことが膨大にありました。銀行とのやりとりでは、金融業界の専門用語が理解できない中で関係づくりをしなければならず、会話についていくのもやっとな状態でした。
入社約3カ月の時に、海外拠点へ国境をまたいだ融資を行う「クロスボーダーローン」という仕事を任されました。上司には「まずは自分でやってみる」ということ推奨されていたため、分からないながらも、まずは自分で調べながら進めていきました。金融機関の担当者に質問したり、前任者のやっていたことを確認したりしながら、複数の選択肢の中から、より良い選択をして仕事を進め、やり切ることができました。
当時を振り返ると、これまでの人生で一番勉強していたと思います。
政治、金融、経営など、様々な勉強をしました。日経新聞を毎日読み、金融に関する本も読み、会社の通信教育の制度を使って簿記も学びました。
仕事をしながら勉強するのは大変でしたが、圧倒的に自分の力がついた時期でもあったと感じます。