モルテンのモノづくり

モノづくりで世の中をより良い場所にし、オンリーワン、ナンバーワンを目指す

民秋社長

社長 民秋が語る
モルテンのモノづくり

モルテンの強みCrossoverで
モノづくりの力を高める

モルテンには、スポーツ用品事業、自動車部品事業、医療・福祉機器事業、マリン・産業用品事業の4つの事業があり、それぞれが独自に、それぞれの業界で、ハードウェアをつくるモノづくりの会社です。
各事業がそれぞれの業界で培った強みを、お互いに活用することをモルテンでは「Crossover」と呼び、それによって、新しい価値を生み出せるのが、他社にはないモルテン独自の強みです。

スポーツ用品事業
スポーツ用品事業
自動車部品事業
医療・福祉機器事業
スポーツ用品事業
スポーツ用品事業

4つの事業それぞれが強みを持つ

スポーツ用品事業

スポーツ用品事業

世界の主要スポーツ大会の公式球に選ばれており、既に世界的にブランドが浸透している。FIBAやAFCの公式球採用などアジア企業初の快挙を成し遂げた。

自動車部品事業

自動車部品事業

自動車業界から求められる高い品質要件にも応えられる生産技術力と品質管理がある。マツダ株式会社様から史上最多の7年連続「取引成績優秀賞」を受賞(2022年2月現在)。

医療・福祉機器事業

医療・福祉機器事業

外部研究機関と連携し、病院・施設・在宅での人々の動きを支えるために、医療・福祉関係者様やサービス利用者様の抱える課題の解決策を提案し続けています。

マリン・産業用品事業

マリン・産業用品事業

高速道路や鉄道において、耐震を目的とした橋梁用ゴム支承の製造を行うなど、人と自然が共存できる社会基盤をつくる事業。

部品の欠陥が人の命に関わる自動車産業でのモノづくりは非常にシビアな世界。
モルテンのモノづくりの根幹を支える自動車部品事業。

モルテンは創業間もなく、ボール事業に加えて、自動車用ゴム部品の製造を開始し、自動車部品事業に参入をしました。目まぐるしく進化してきた自動車産業では、常に改善を求められ、それに応え続けなくては生き残れません。
60年以上も自動車部品製造に携わってきたからこそ、現在モルテンでは、高い水準の品質管理や徹底したコストダウンを実現できています。この実績は間違いなく他の事業でも活きており、モルテンのモノづくりの根幹を担っています。

モルテンの人たち社会課題を解決するモノをみんなでつくっている

モルテンの社員は
みんな、何かをつくっています。

モノづくりは、理系の仕事と思わないでください。
モルテンは、社員全員でモノづくりをしています。
エンジニアはモノづくりとの関わりが分かりやすいですが、営業やマーケティングも市場のニーズを見つけたり、今あるプロダクトの改良点をお客様から聞いたりします。モルテンではそれらすべての工程をひっくるめて、モノづくりと呼んでいます。

創業以来60年以上にわたり、多様な市場でモノづくりに関わってきましたが、最近は、電気自動車、自然エネルギー、AIなど、新しい技術がどんどん生まれ、世界も人の価値観も大きく変わってきています。そんな時代だからこそ、「なぜ、我々がモノづくりをするのか?」を考えなくてはなりません。そのひとつの答えが、社会課題の解決です。モルテンがつくるプロダクトで、社会の問題を解決できないか?そんなことを模索しています。

モルテンが考えるモノづくりとは、企画、開発、製造、販売という従来型の製造業を土台として、一人ひとりが社会に目を向け、自分が我慢できない世の中の問題に対し、解決するためのプロダクトとビジネスモデルを考え抜き、全員で社会実装を目指す。そんなイメージです。

モノづくりに対する想いさらなる高付加価値を生む「エンジニアリング × デザイン」

モノ余りの時代に選ばれるプロダクトは感性に訴える。

ここ数年で買ったモノで、心から欲しいと思って買ったモノはありますか?
例えば、テレビ。ご自宅にあるテレビのメーカーはわかると思いますが、商品名や型番まで覚えていますか?私は、パッとは出てこないです。

今みたいなモノがあふれる時代では、必要だと思えるモノが減ってきているわけです。
過去を振り返ってみると、まだモノが無い高度成長期と呼ばれた時代では、全自動洗濯機や冷蔵庫、カラーテレビなど、便利すぎて生活が一変するようなものがあふれていました。それを見た人は「生活に必要だ!」って興奮していたのですが、そういうものって、だんだん見当たらなくなってきました。

こんな時代には、「デザイン」が重要な要素となると考えています。
機能をどんどん追加してスペックを高めるだけだと、ユーザーは説明を頭で理解して買おうと決めます。こういう製品は他社と比較されやすく価格競争に巻き込まれやすくなります。

そうではなくて、思わず見惚れるくらいデザインが洗練されたプロダクトは、ユーザーの感性を刺激することでほかのプロダクトとの差別化が成り立ちます。
デザイン性を高めることによって、モルテンが持つ「開発」「設計」「製造」から生み出された機能がさらに際立ち、より高付加価値を生みだせるはずです。

具体的にはクルマイスWheeliyの開発をみてみましょう。

まず考えたのは、「足が不自由な人が楽に移動できる」ことと「褥瘡じょくそうを発生させない」こと、大まかにはこの2つの機能です。そういう機能性が優れた車椅子は世の中にたくさんあります。

しかしこれでは、モルテンが新たにつくる意味はない。そんな時に着目したのがメガネでした。視力の低下を補う眼鏡という補助具が、ファッションの一部になり、漢字表記の「眼鏡」からカタカナ表記の「メガネ」になりました。こんな福祉用具は他にはないという発見をした時に、「これだ!」と確信しました。「車椅子」じゃなく「クルマイス」をつくれば、新しいライフスタイルを提案できる!プロジェクトの方向性が決まりました。

そこからエンジニアとデザイナーの葛藤が始まります。
クルマイスは軽いものが好まれます。だから、デザイナーが提案したWheeliyの特徴の1つであるホイールの3本スポークを、軽量化のために自転車のような金属製の細い棒のスポークに変えよう、という意見が出ました。軽量化を考えればこの意見が正しいのですが、デザインを損ねるので絶対に譲れないとデザイナーは主張しました。
モノづくりの過程では、こんな衝突がいろんな所で起こります。それをひとつひとつ解決して生まれたのがクルマイスWheeliyです。
結果として優れたデザインに送られるiFデザインアワード2020とレッド・ドット・デザイン賞という2つの海外の賞を受賞すると同時に、ドイツミュンヘンの美術館ピナコテーク・デア・モデルネのコレクションとして収蔵されました。関わった人たちが満足する完成度で、世の中に認められた時こそ、モノづくりが最高に楽しいと思える瞬間です。引き続き、エンジニアとデザイナーが議論し合いながら進化し続けていくWheeliy。楽しみです。

wheeliy

モルテンのこれからクリエイターを集め、世の中をより良い場所にする

the Box

Think outside [the Box] する
モルテン初の開発センター

2022年11月に「モルテン テクニカルセンター molten [the Box] 」が誕生しました。[the Box] は、およそ10年前から、理想的な開発環境を求めて社内でアイデアを集め、構想を温め、ついに完成しました。

「既成概念を超えて考える」という意味の“Think outside the box”という英語の表現から名前をつけた [the Box] には、これまで広島市内複数の工場に分散していた開発機能を1カ所に集約し、4つの事業の経営資源を最⼤活⽤することで、Crossoverをさらに加速させる狙いがあります。

[the Box]から、モノづくりは広がっていく

[the Box]には、スポーツ事業の“the Court”, 自動車部品事業の“the Garage”, 医療・福祉事業の“the Medical Lab”などの、それぞれのブランドを象徴する開発施設と、分野を越えたクリエイターが集まり、実際に試作などがつくれる“the Studio”があります。それに加え瀬戸内海が見える立地には、森のような緑あふれる庭が広がり、自然とエンジニアリング、そしてデザインが融合する、どこにもないハードウェア開発拠点をつくっている最中です。

モルテンはモノづくりの会社です。モノづくりとは0から1をつくる作業です。
何もないところに可能性を見つけた時、想像した未来を、自分の手でつくることができます。

「あなたは何をつくりたいですか?」

この文章を読んで、自分の中に何かをつくりたい衝動を少しでも感じたなら、あなたもモノづくりに関わる人たちの仲間です。さあ、世界に目を向けて、手を動かしてください。

いつか、私たちと一緒に新しいものをつくれる日が来ることを楽しみにしています。

molten [the Box]
シューティングマシン
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