エピソード 01
車椅子ではなく、「クルマイス」を目指して
着想から2年ほどで製品化のメドをつけ、実際の市場導入に向けて検討する段階で外部の会社と組んで、コンセプトやデザインを練っていきました。
車椅子というと、足の不自由な人が乗る特別なものというイメージがあります。しかし目の悪い人は普通に眼鏡をかけますが、これを特別だと思う人はいませんよね。メガネというファッションの一つにもなっています。我々が目指したのはまさにそれで、車椅子ではなくクルマイス。「いいね、それ」と言ってもらえて、当たり前の日常の風景になるようなものにしたかった。だから、Wheeliy(ウィーリィ)というネーミングにもこだわりました。車輪を示すWheelに、英語の愛称によくあるiyをつけて、「クルマイス」らしさを親しみやすく表現しています。また、iyには「私とあなた」という意味もあって、クルマイスに関わるのは第三者ではない、私とあなたなんですよ、と。例えば、Wheeliyの黄色い部分があるでしょ。これは、ここを持ってください、ここで畳んでくださいということを言わなくてもわかるようにしています。