エピソード 01
アジアにおける子どもたちのサッカー環境の改善をテーマに
最初はサッカーボールをいかにしてアジアで拡販していくか、といったテーマを考えていました。調査を進めていく中で、「世界、とりわけアジアには、まだまだ壊れたボールや衣類を丸めてボール代わりにしている子どもたちが多くいる」ということに気づきました。これは大問題ではないかと。原点に立ち戻って考えてみると、モルテンの果たすべき役割は、「スポーツを通して感情を引きだし、感情に向き合う。」そのような環境をつくることなんです。これまで自分が取り組んできたボールの販売を拡大する以外で、「世の中をより良い場所にするために何か考えることができないだろうか」そんな疑問を持つようになり、何とかして多くの子どもたちにボールを届けたい、サッカーができる環境を提供できないだろうか、ボールを寄贈してはどうだろうか、そして子どもたちの成長につなげたい、というアイデアがぼんやりとつくられていきました。
サッカーを通して学んだことを世界中の子どもたちに
私はもともとプロのサッカー選手を目指していて、大学までプレーをしていました。その夢が叶うことはありませんでしたが、サッカーを通じて、「目標達成に向けた努力」「仲間、指導者、親への感謝」など、様々なことを学びました。サッカーが私を成長させてくれたと思っています。しかし、世界にはサッカーがしたくてもできない子どもたち、満足のいく環境で教育を受けられない子どもたちがたくさんいます。そんな子どもたちに届けたいとの思いから企画・開発したのがMY FOOTBALL KITです。ただのサッカーボールではありません。自分で組み立てるサッカーボールです。子どもたちのサッカーへの興味、関心をかきたてるだけでなく、自ら組み立てることで空間認識能力を鍛えるという教育効果を狙っています。また、環境問題への配慮から、素材には再生ポリプロピレンを約40%使用しています。こだわりはデザインと蹴り心地。実にカッコいいでしょ。さらに蹴った感じはまさにサッカーボール。モルテンはボールメーカーなので、ボールを蹴った時の蹴り心地を残すことでサッカーの楽しさを伝え、デザインも「おっ!」と思われるカッコよさ、蹴りたくなるワクワク感を表現してます。私たちはMY FOOTBALL KITを通して、多くの子どもたちの成長のきっかけに貢献したいと考えています。